1. ランニングシューズと一般的なスニーカーの違い
ランニングシューズと普段履いているスニーカーは、見た目が似ていても構造が異なります。
ランニングシューズは、衝撃を吸収するクッション性や足を安定させるサポート力が考慮されており、長時間の運動に適した作りになっています。
一方、一般的なスニーカーは歩行やカジュアルな用途を想定しているため、ランニングには適しません。
2. 初心者が意識すべきランニングシューズのポイント
(1) クッション性
ランニング時には足に体重の約2~3倍の衝撃がかかると言われています。
そのため初心者の方にはクッション性が高いシューズをおすすめします。
ソールが厚めで衝撃吸収素材を使用しているモデルが最適。
(2) 安定性
初心者の方はランニングフォームが安定していないことが多く、過度なねじれやブレが生じやすいです。
そのため足をしっかりと支える構造のシューズを選びましょう。
かかと部分がしっかりしているものや、足のアーチをサポートする機能がついたモデルが理想的です。
(3) 軽量性
重すぎるシューズは足の負担となり、走る際に疲れやすくなります。
初心者の場合まずは軽量で走りやすいシューズを選びましょう。
(4) フィット感
シューズのサイズが合わないと、靴擦れや痛みの原因になります。
試着する際は、つま先に1cmほどの余裕があり、足全体がしっかりフィットするものを選びましょう。
また夕方以降の足がむくみやすい時間帯に試着すると、実際のランニング時に最適なサイズを見極めやすくなります。
(5) 通気性
ランニング中は足が汗をかくため、通気性の良いメッシュ素材を使用したシューズがおすすめです。
蒸れにくく、快適に走ることができます。
3. 自分の足の特徴を知る
適切なランニングシューズを選ぶには、自分の足の特徴を知ることも重要です。
アーチの高さは?
足のアーチ(土踏まず)の高さによって、それぞれに適したシューズの特性が異なります。一般的には以下の3つタイプに分かれます。
1.ローアーチ(扁平足)
足の内側に体重が偏りやすいため、アーチを支え過剰な内側への傾きを補正するタイプが理想です。
2.ミドルアーチ(標準的な足)
体重が足全体に均等に分散されるので、ニュートラルタイプのシューズがおすすめです。適度なクッションと安定性があれば十分。
用途(ランニング、ウォーキングなど)に応じて選べます。
3.ハイアーチ
土踏まずが非常に高く、足の外側に体重がかかりやすいのが特徴。クッション性が高く、足の内側への負担を和らげるサポートがあるものを。
アーチをあまり圧迫しない設計が理想的です。
4. ランニングシューズの選び方のステップ
1.使用目的を明確にする(ジョギング、短距離ラン、長距離ランなど)
2.実際に試し履きする(店舗で複数のシューズを履き比べる)
3.専門スタッフに相談する(ランニング専門店でアドバイスをもらう)
4.実際に少し走ってみる(試着時に軽く走るとフィット感を確認できる)
5. 試着の際に気をつけるポイント
試着時には以下の点を意識しましょう。
夕方以降に試す
足は日中の活動でむくむため、夕方に試着すると実際のランニング時のサイズ感に近くなります。
ランニング用の靴下を履く
普段履く靴下ではなく、ランニング時に使用するものを履いて試着しましょう。
両足で試す
左右の足のサイズが微妙に異なることがあるため、必ず両足で履いて確認します。
つま先に1cmの余裕を持たせる
走っていると足が前方にずれるため、指が圧迫されないようにしましょう。
かかとが浮かないか確認
かかと部分がしっかりホールドされ、走るときに浮かないかをチェックします。
軽く走ってみる
店舗内で軽く走ることで、クッション性やフィット感を実際に体験できます。
6. ランニングシューズの寿命と買い替え時期
ランニングシューズは使い続けるとクッション性やサポート力が低下します。
一般的には500~800kmを目安に買い替えると良いでしょう。
またソールのすり減りや、クッションが硬くなったと感じたら早めの交換をおすすめします。
初心者向けランニングシューズの選び方 まとめ
初心者の方がランニングシューズを選ぶ際には、クッション性・安定性・軽量性・フィット感・通気性を重視することが大切です。
また自分の足の特徴を知り、適したシューズを選ぶことで快適なランニングを楽しむことができます。
試着時のポイントを意識しながら、自分に合ったシューズを見つけて、楽しく安全にランニングを始めましょう!